Oに捧ぐ、

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君が選んだもの以外を全部集めて。

Perfume10選

 ベストアルバムも出たし、ドームライブに行くしでいい機会なので100曲以上あるPerfumeの楽曲の中から10曲好きなのを選んで好きポイントを書きます。読め、聴け

 

 

そもそもPerfumeって?

 Perfume(パフューム)は、中田ヤスタカがプロデュースする広島県出身の3人組テクノポップユニット(Wikipediaより)。

 メンバーはのっち、かしゆかあ〜ちゃん、(と中田ヤスタカ)。中田ヤスタカがほぼ全ての曲を作詞作曲していて、流行の最先端のさらに先を行くスタイルが魅力(その最たる例が「ポリリズム」だろう)。2020年で結成20周年、メジャーデビュー15周年。

 

1. Next Stage with YOU

”違う風景を見るとき キミの隣にいたいわ”

  Perfumeでは珍しくイントロがギターから始まる曲。メルセデスベンツA-ClassのCMのためにヤスタカが書き下ろした曲だけど、この曲はそれだけじゃない、Perfumeのそれまでとそれからへの想いが込められてると思う(ヤスタカはそういうことをする)。

 歌詞も好きなんだけど、サビ前の溜めとかメリハリがきいたリズムとか、イントロとか、三人の声の重ね方とかが全部好きです。あとダンスもかわいいので見てください(ライブのDVDなどで)。

 

2. 1mm

”最終電車に揺られてる このまま遠くへ行きたくて”

 曲調がちょっぴり暗め、歌詞はなんだかシリアス。やり始める前には簡単だと思ってたことが実際にやってみると思ってたより数倍難しいみたいなことってよくあるし、それに尻込みして結局なにもしないみたいなのもよくあるよね、ということで大切なのは覚悟を決めてやり続けるということなんですね。

 まあそれはそれとして、タイトルが「1mm」なのがすごい曲。そこからとるか…

 MVではいつもと違うスタイルの三人を見られます(特にかしゆか)。

 

3. 23:30

”わずかな時間が せつなく過ぎてく”

 ワンルーム・ディスコのB面で、その後アルバムには収録されず、ライブでも一度も歌われたことのない曲。どうして…

 ラジオで深夜に流れてる曲みたいなゆったりしたインスト(ところどころジャズ調)に、少し悲しげなボーカルが乗って聞き心地がいい。眠ると今日が終わってしまうから寝たくないんだけど、寝なくても明日はやっぱり来てしまうというジレンマ。

 前述のとおり影が薄い、というよりなんだか意図的に存在感を消されてる気がする曲。隠れた名曲です。

 

4. ポイント

”もしもが始まるポイントで 奇跡が始まるポイントで”

 点数・得点のポイントではなく、場所・位置のポイント。ジャンルはドラムンベース~リキッドファンク。

 幸せな記憶のポイントが一つでもあれば、それを活力にしてどこまでもがんばれる…という内容だと思う。さわやかな歌が元気をくれる曲。Cメロ(なのか?もしもが始まる~のとこ)が好きです。Perfumeにとっての「ポイント」はどこなのか気になる。

 

5. ふりかえるといるよ

”ふりかえるといるよ”

 歌詞がめちゃくちゃ怖い。「ふわふわのふとん」だの「すやすやできるの」だのかわいい曲かと思わせておいて…いやその部分はかわいい曲だと思うんだけど、急に怖くなるのでびっくりする。

 「ふりかえるといる」ものは「自分の不安そのもの」だと思う。「振り返ると何かがいるんじゃないか」という不安そのものが付きまとってる状態?ラッセルの「幸福論」にも「あらゆる種類の恐怖は、直視しないことでますます募ってくる」と述べられているし。

 これは余談だけど、この「ふりかえったときにいたら怖いもの」についてかしゆかは「自分」と答えていました。その発想が怖い。

 

6. Zero Gravity

”さぁ飛ぼう 心はいつだって自由さ”

 アルバム「⊿」のテーマは「空の旅」だと考えてて、この曲も多分そのテーマを汲んでるはず(⊿って飛行機の尾翼みたいだし)。初めて買ったPerfumeのCDが⊿だったので収録曲全部好きで、二番目に好きなのは「I still love U」です。

 10年ぐらいずっとこの曲聞いてる。

 

7. マカロニ

”大切なのはマカロニ ぐつぐつ溶けるスープ”

 ド直球ラブソング。2人のちょうどいい距離感をマカロニに例えるのが良い。曲中の季節はたぶん秋で、大きいイベントもない、普通の日で、そういうなんでもない時間が安心できるんだっていう…いいですね。

 Perfumeといえばテクノでノリノリな感じだと思われがちかもしれないけど、こういうゆったりした曲が個人的には好きです。

 ファンの中にはMVのロケ地(代々木公園と代官山近辺)をめぐる聖地巡礼をやる人もいるとか。

 

8. Cosmic Explorer

”静かな夜が周りを包む 光の力はここにある”

 ド直球SFソング。アルバム「COSMIC EXPLORER」の表題曲。このアルバム自体が好きなんだけど、特にアルバムイントロ曲「Navigate」が終わってこの曲が始まり、ちょっと厳かな雰囲気を突き破るように重い音が入ってくる瞬間のワクワク感が好き。

 宇宙を突き進む強い力と信念を感じる曲。それでいてどこか優しくて頼もしいボーカル・コーラスが効いてくる。よく聞くとメインメロディとコーラス以外にもいろんなとこに歌声が重ねられてるので探してみてね。

 

9. TOKIMEKI LIGHTS

”いつか失ってしまうのがこわいものほど美しい きっと”

 「STAR TRAIN」のB面にしておくにはもったいない曲。と思っていたら、ヤスタカはTOKIMEKI LIGHTSを作った後にこれよりもいいのを作るっつってSTAR TRAINを作曲したらしいので当たらずとも遠からずという感じでした。

 軽快なピアノと透明でキラキラした歌声が楽しい(アルバムバージョンではピアノが抑えめになってます)。STAR TRAINは明確にヤスタカがPerfumeのそれまでについてのメッセージを込めた曲だったわけだけど(メジャーデビュー10周年だったし)、TOKIMEKI LIGHTSはそのちょっと湿っぽいところを吹き飛ばすように未来の話をする曲なんだと思う。

 

10. FAKE IT

”世界で一番好きだ的な あなたしかいらないのよ的な”

”あなたのために生きるわ的な ことなんて絶対に今は言わないわ”

 駆け引きの曲。もしくはツンデレの曲。「今は」ってとこがいいですね。歌詞も曲もクールに決めようとしてるけど弱いところが見え隠れする感じがかわいい。イントロからノリノリになれる音なのも聞いてて楽しいポイント。「的な」のリフレインもお茶目で好き。

 穿った見方をすると、この歌詞はありがちなラブソングに対する反乱ともとれるけど…どうでしょうね。

 

以上

 悩みに悩んで10曲選んだけど、ほんとはもっとたくさんおすすめ曲があります。全部おすすめです。好きです。全部聞いてください(結局それか)。

 (↓は自作の全曲コンプリートプレイリストです)

 

読んでいただきありがとうございました。