キキョウ日記 その10
896日目 天気:くもり 寒い
まだ芽は出ない。出る気配もない。もう3月なのでそろそろ出てくれないと心配だ。今年は植え替えをしたいが、芽が出る前にするものなのか、出た後にするものなのか、わからない。
水やり:一昨日やったので今日は水やりなし。
キキョウ日記 その9
860日目 天気:晴れ 寒い
冬なので地上部は枯れ落ちている。去年もちゃんと咲いてくれたので春になればまた芽が出るんだろうと思う。そろそろ鉢を植え替えたほうがいいかもしれない。
水やり:土が湿っていたので水やりはなし。
ある1日の記録
2020年4月12日
08:25 今日の記録をつけようと思い立つ。しめさばを食べたくなったが、雨が降っているので買い物に行きたくない。
08:30 キキョウの芽が出ていることに気づく。日当たりが悪すぎて枯れてしまったと思いこんでいたので嬉しい。とりあえず水をやる。
08:35 スティーブンキングの「マンハッタンの奇譚クラブ」を読み始める。
09:35 読了。買い物に行くため服を着替える。
09:45 家を出る。傘に穴が開いていたことに気付く。
10:20 帰宅。
10:55 買ってきたサバを塩漬けにする。
15:00 寝てしまっていた。サバを洗って酢漬けにする。
16:00 サバの薄皮をとる。骨をとるのが面倒だったのと寄生虫が怖いのでジップロックに入れて茹でる。
16:10 適当しめさば完成。塩が効きすぎていて辛い。
16:30 眠いし寒いので布団に入る。
17:45 寝ていた。アイスを食べる。
18:00 歯を磨く。寝る。
2020年8月24日
05:35 この日記が下書きに入っているのを見つける。せっかくなので公開する。
キキョウ日記 その8
208日目 天気:晴れ 暖かい
雨が降り、春が来た。キキョウが芽を出した。冬の間はあまり世話をしていなかったが、ちゃんと芽が出ていて嬉しかった。去年の枯れた枝をちゃんと切って、追肥をやった。
水やり:昨日雨が降ったので水やりはなし。
Perfume10選
ベストアルバムも出たし、ドームライブに行くしでいい機会なので100曲以上あるPerfumeの楽曲の中から10曲好きなのを選んで好きポイントを書きます。読め、聴け
- そもそもPerfumeって?
- 1. Next Stage with YOU
- 2. 1mm
- 3. 23:30
- 4. ポイント
- 5. ふりかえるといるよ
- 6. Zero Gravity
- 7. マカロニ
- 8. Cosmic Explorer
- 9. TOKIMEKI LIGHTS
- 10. FAKE IT
- 以上
そもそもPerfumeって?
Perfume(パフューム)は、中田ヤスタカがプロデュースする広島県出身の3人組テクノポップユニット(Wikipediaより)。
メンバーはのっち、かしゆか、あ〜ちゃん、(と中田ヤスタカ)。中田ヤスタカがほぼ全ての曲を作詞作曲していて、流行の最先端のさらに先を行くスタイルが魅力(その最たる例が「ポリリズム」だろう)。2020年で結成20周年、メジャーデビュー15周年。
1. Next Stage with YOU
”違う風景を見るとき キミの隣にいたいわ”
Perfumeでは珍しくイントロがギターから始まる曲。メルセデスベンツA-ClassのCMのためにヤスタカが書き下ろした曲だけど、この曲はそれだけじゃない、Perfumeのそれまでとそれからへの想いが込められてると思う(ヤスタカはそういうことをする)。
歌詞も好きなんだけど、サビ前の溜めとかメリハリがきいたリズムとか、イントロとか、三人の声の重ね方とかが全部好きです。あとダンスもかわいいので見てください(ライブのDVDなどで)。
2. 1mm
”最終電車に揺られてる このまま遠くへ行きたくて”
曲調がちょっぴり暗め、歌詞はなんだかシリアス。やり始める前には簡単だと思ってたことが実際にやってみると思ってたより数倍難しいみたいなことってよくあるし、それに尻込みして結局なにもしないみたいなのもよくあるよね、ということで大切なのは覚悟を決めてやり続けるということなんですね。
まあそれはそれとして、タイトルが「1mm」なのがすごい曲。そこからとるか…
MVではいつもと違うスタイルの三人を見られます(特にかしゆか)。
3. 23:30
”わずかな時間が せつなく過ぎてく”
ワンルーム・ディスコのB面で、その後アルバムには収録されず、ライブでも一度も歌われたことのない曲。どうして…
ラジオで深夜に流れてる曲みたいなゆったりしたインスト(ところどころジャズ調)に、少し悲しげなボーカルが乗って聞き心地がいい。眠ると今日が終わってしまうから寝たくないんだけど、寝なくても明日はやっぱり来てしまうというジレンマ。
前述のとおり影が薄い、というよりなんだか意図的に存在感を消されてる気がする曲。隠れた名曲です。
4. ポイント
”もしもが始まるポイントで 奇跡が始まるポイントで”
点数・得点のポイントではなく、場所・位置のポイント。ジャンルはドラムンベース~リキッドファンク。
幸せな記憶のポイントが一つでもあれば、それを活力にしてどこまでもがんばれる…という内容だと思う。さわやかな歌が元気をくれる曲。Cメロ(なのか?もしもが始まる~のとこ)が好きです。Perfumeにとっての「ポイント」はどこなのか気になる。
5. ふりかえるといるよ
”ふりかえるといるよ”
歌詞がめちゃくちゃ怖い。「ふわふわのふとん」だの「すやすやできるの」だのかわいい曲かと思わせておいて…いやその部分はかわいい曲だと思うんだけど、急に怖くなるのでびっくりする。
「ふりかえるといる」ものは「自分の不安そのもの」だと思う。「振り返ると何かがいるんじゃないか」という不安そのものが付きまとってる状態?ラッセルの「幸福論」にも「あらゆる種類の恐怖は、直視しないことでますます募ってくる」と述べられているし。
これは余談だけど、この「ふりかえったときにいたら怖いもの」についてかしゆかは「自分」と答えていました。その発想が怖い。
6. Zero Gravity
”さぁ飛ぼう 心はいつだって自由さ”
アルバム「⊿」のテーマは「空の旅」だと考えてて、この曲も多分そのテーマを汲んでるはず(⊿って飛行機の尾翼みたいだし)。初めて買ったPerfumeのCDが⊿だったので収録曲全部好きで、二番目に好きなのは「I still love U」です。
10年ぐらいずっとこの曲聞いてる。
7. マカロニ
”大切なのはマカロニ ぐつぐつ溶けるスープ”
ド直球ラブソング。2人のちょうどいい距離感をマカロニに例えるのが良い。曲中の季節はたぶん秋で、大きいイベントもない、普通の日で、そういうなんでもない時間が安心できるんだっていう…いいですね。
Perfumeといえばテクノでノリノリな感じだと思われがちかもしれないけど、こういうゆったりした曲が個人的には好きです。
ファンの中にはMVのロケ地(代々木公園と代官山近辺)をめぐる聖地巡礼をやる人もいるとか。
8. Cosmic Explorer
”静かな夜が周りを包む 光の力はここにある”
ド直球SFソング。アルバム「COSMIC EXPLORER」の表題曲。このアルバム自体が好きなんだけど、特にアルバムイントロ曲「Navigate」が終わってこの曲が始まり、ちょっと厳かな雰囲気を突き破るように重い音が入ってくる瞬間のワクワク感が好き。
宇宙を突き進む強い力と信念を感じる曲。それでいてどこか優しくて頼もしいボーカル・コーラスが効いてくる。よく聞くとメインメロディとコーラス以外にもいろんなとこに歌声が重ねられてるので探してみてね。
9. TOKIMEKI LIGHTS
”いつか失ってしまうのがこわいものほど美しい きっと”
「STAR TRAIN」のB面にしておくにはもったいない曲。と思っていたら、ヤスタカはTOKIMEKI LIGHTSを作った後にこれよりもいいのを作るっつってSTAR TRAINを作曲したらしいので当たらずとも遠からずという感じでした。
軽快なピアノと透明でキラキラした歌声が楽しい(アルバムバージョンではピアノが抑えめになってます)。STAR TRAINは明確にヤスタカがPerfumeのそれまでについてのメッセージを込めた曲だったわけだけど(メジャーデビュー10周年だったし)、TOKIMEKI LIGHTSはそのちょっと湿っぽいところを吹き飛ばすように未来の話をする曲なんだと思う。
10. FAKE IT
”世界で一番好きだ的な あなたしかいらないのよ的な”
”あなたのために生きるわ的な ことなんて絶対に今は言わないわ”
駆け引きの曲。もしくはツンデレの曲。「今は」ってとこがいいですね。歌詞も曲もクールに決めようとしてるけど弱いところが見え隠れする感じがかわいい。イントロからノリノリになれる音なのも聞いてて楽しいポイント。「的な」のリフレインもお茶目で好き。
穿った見方をすると、この歌詞はありがちなラブソングに対する反乱ともとれるけど…どうでしょうね。
以上
悩みに悩んで10曲選んだけど、ほんとはもっとたくさんおすすめ曲があります。全部おすすめです。好きです。全部聞いてください(結局それか)。
(↓は自作の全曲コンプリートプレイリストです)
読んでいただきありがとうございました。
『ラッセル 幸福論』を読んで実践したいくつかのこと(投票企画 その2)
アンケート結果:次のブログ記事
秘密裏に行われたアンケートではこのような結果になったので、今回は「ラッセル 幸福論」の話をします。
以下、岩波文庫の「ラッセル 幸福論(安藤貞雄訳)」を手に持ってから読んでください。持ってない人は買ってきてください。やっていきます。( )内のページ番号は引用元のページです。
まだ読んでいない人は、とりあえず「はしがき」(5ページ)と第一章の「不幸の心理的な原因は〜」(22ページ)から第一章の終わり(24ページ)までの段落に目を通してください。この本の方向性が書かれています。
この本の中からいくつかの章とその中のトピックをまとめ、それに関して自分が実践したことを書きます。
第4章 退屈と興奮
人生の退屈な時間をどう過ごすかというのは人類の昔からの悩みであり、人類は退屈から逃れるすべとして興奮を追い求めた。そして人々は毎日を興奮のうちに過ごそうと画策しているのだが、興奮は麻薬と同じであり、「前の晩が楽しければ楽しいほど、翌朝は退屈になる」のである(66ページ)。
しかしながら、退屈は幸福な人生の敵というわけではない。退屈、言い換えれば「平穏」は人生の良き友で、必要不可欠だ。結局のところ、退屈とどう付き合うかということが重要なのだ。
ラッセルは退屈を2つに分類している。ひとつは「実を結ばせる退屈」であり、もうひとつは「人を無気力にする退屈」である(67ページ)。真に避けなければいけない退屈は後者であり、これは強い興奮のあとに感じる興奮への渇望からもたらされるものだ。
ラッセルは「偉大な本は、おしなべて退屈な部分を含んでいるし、古来、偉大な生涯は、おしなべて退屈な期間を含んでいた。」と記している(68ページ)。平穏な時間、ラッセルの言う「実を結ばせる退屈」というのは幸福に欠かせない要素であり、平穏な時間を──言い方は悪いが──「耐える」力を持つことで、人生における大きな目標へ進む力をつけることができるのである。
現代の人々はかなり裕福になり、自分のしたいことをだいたいできるようになっているので、この章の最後に書かれている「自分のライフスタイルを選べるくらい富裕な人たち」にだいたい当てはまると思う。「実りある退屈から逃げることで、もう一つの、もっと悪い種類の退屈のえじきになる」のである(74ページ)。
実践したこと
・ツイッターをアンインストールし、見るのをやめた。
・暇な時間にできるだけスマホをポケットから出さないようにした。
暇だなあと思ったときに目的もなくネットサーフィンをするのは最悪手である。スマホを見るのをやめ、他の建設的なことをすべきだ…と頭ではわかっていたものの、なかなかやめられなかった。幸福論を読んでから、これらをすっぱりやめようと決意した。
かわりになにを始めたかというと、「考える」ことである。次に書くブログの記事について考える。次に描く絵のモチーフについて考える。カーテンの模様を気にしてみる。「雲を眺めてだいたいの時速計算してみたり」、「人を眺めてこれまでの人生想像してみたり」、「デート中のカップルはみんな視界の中から消してみたり」(これはPerfumeの「コミュニケーション」の歌詞だけど、やってみると割と楽しかった。おすすめです)。…これが実りあるかどうかはさておき、ネットサーフィンよりはましだろう。
第5章 疲れ
この章で触れられているのは肉体的な疲れではなく、精神的な疲れについてである。ラッセルは、精神的な疲れは心配(悩み)から来ていると分析している。そして、「心配は、よりよい人生観を持ち、精神的な訓練をもう少しやることで避けることができる」(78ページ)と書いている。
こう聞くと、心配を避けるにはなにか特別なやりかたが必要であるように思ってしまうが、やることは単純で、「ある事柄を四六時中、不十分に考えるのでなくて、考えるべきときに十分に考える」(79ページ)というだけである。つまり、仕事や何やかやの心配事を布団の中にまで持ち込まず、夜はしっかり寝ろということだ。
ラッセルは「心配は、恐怖の一つの形であり、あらゆる形の恐怖は疲れを生じさせる」(85ページ)とも述べている。恐怖というのはやっかいで、目をそむければそむけるほど増大していく。「考えをよそへ向けようと努力すれば、目をそむけようとしている幽霊が一段とこわいものに見えてくる」のだ(85ページ)。
これを解決する方法はただひとつ、目をそむけずに恐怖(悩み)と対決することのみだ。実際のところ普通の人間の悩みというものは大方の場合本人が考えているほど重大なものではない。さっさと悩みに決着をつけようとすることで、悩みの「病的な魅力も徐々に失われていく」のである(86ページ)。
実践したこと
・やることをさっさとやるようにする
悩みからの逃避と同じく、やることを先延ばしにするとすぐにやるよりも倍のエネルギーと時間を消耗する。これはいわゆるエメットの法則であるが、とにかくやりたくない仕事でもうだうだとやらない理由を探すのをやめ、さっさと対決して討伐してしまうに限るのだ。
第6章 ねたみ
「総じて、普通の人間性の特徴の中で、ねたみが最も不幸なものである」(93ページ)とラッセルは言う。誰しもねたみの感情を持っているものだし、時にそれは嫉妬やあこがれ、羨みの形であらわれてくる。ねたみ深い人は「自分の持っているものから喜びを引き出すかわりに、他人が持っているものから苦しみを引き出している」のである(93ページ)。
ねたみは楽しい出来事から楽しさを奪っていく。つまり、他の人が自分よりも幸福だと思いこむことによって自分の幸福が相対的に減ったように感じるのである。ねたみ深い人は楽しい出来事にあっても比較をし、他の人を羨む。そうしているうちに「陽はかげり、鳥の歌は無意味なさえずりになり、花は一刻も見るに値しないように思われてくる」(96ページ)。比較対象が隣の人だろうがビルゲイツだろうがナポレオンだろうが等しく無益で無意味である。
ねたみの呪縛から逃れる方法を考える。ラッセルは「成功によるだけでねたみから逃れることはできない」と述べている(97ページ)。いくら人生で成功しても、世の中にはもっと成功した人がいるからである。ねたみの呪縛から逃れるには、他人と自分を比較するのをやめるしかない。そして、ねたむかわりに賛美するほかないのだ。
「ねたみは、もちろん、競争と密接な関係がある」ともラッセルは書いている(99ページ)。ねたみや羨みは競争の原動力になるし、ときにあこがれは競争の目標にもなる。この力によって、我々は進化してきたのだし、これからも進化していくのだろう。このねたみの別の側面を、ラッセルは「よりよい休息の場所へ、あるいはただ死と破滅へと、暗い夜道をやみくもに歩いていく人間の苦しみである」と表現している(104ページ)。しかしながらこれは人類という種族全体についての話であり、個人としての競争の源をねたみに求めることはやめたほうがよい。
実践したこと
・他人をうらやまない
他人は他人、自分は自分である。自分より成功した人がいるとして、その人はその人で努力したりしたのだろうし、羨んだところでその人の成功が手に入るわけではない。
・成功した人を見ない
うらやまない、と言うのは簡単だが実行するのは難しい。そこで成功した人のことは見ないようにして、自分の世界から追放してしまうのが手っ取り早い(ねたみを持たずに、成功者の成功の秘訣について分析できる力があるなら話は別)。何度も言うが、他人は他人、自分は自分である。
おわりに
上に挙げたのはほんの一部であり、この本にはこれ以外にもたくさんの幸福のかけらが散りばめられているし、ほかに実践していることもいくつかある(ここでは紹介しないけど)。この本が書かれたのは1930年のイギリスで、現代日本とは少し価値観や考え方が違う部分もある。だからこの本に書いてあることを全部実行しろなどと言う気はありません。各人がこの本を読んで、自分の幸福のための手がかりを見つけて、幸福になってほしいという一心で、この記事を書きました。
以上です。